第40回資本主義の教養学講演会:資本主義と感情能力についての思考の歴史(バーチャル開催)

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<講演会の概要>

日 時:2021年12月1日(水)19:00-21:00

実施方法:本イベントはZoomのアプリを使用してオンラインで実施します。お申込みを頂いた方に参加方法をご案内致します。

定 員:300名

演 題:「資本主義と感情能力についての思考の歴史」

講 師: 宮台真司氏 (東京都立大学教授)

プロフィール:
社会学者、映画批評家。東京都立大学教授、至善館大学院特任教授、公共政策プラットフォーム研究評議員。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(社会学博士)。
1995年からTBSラジオ『荒川強啓 デイ・キャッチ!』の金曜コメンテーターを務める。『崩壊を加速させよ 「社会」が沈んで「世界」が浮上する』(blueprint)、『社会という荒野を生きる。』(ベスト新書)、『14歳からの社会学』(世界文化社)、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(幻冬舎)など著書多数。

講演概要:
資本主義は12世紀来の古い言葉ですが、19世紀後半のマルクスが用いたのは「元手を増やすために元手を注ぎ込むシステムがもたらす全域化作用(全てを組み込んでいく機能)」という意味です。
この議論は18世紀後半のスミス(古典派&スコットランド道徳哲学)とルソーの議論を下敷きにしています。スミスもルソーも抽象的には同型で、人々の感情能力が市場の需給均衡点を変え、民主政の決定を変えるとしました。この問題設定は英国初期産業革命の観察(農商の自営崩壊)に由来します。
マルクス「資本論」は、スミスの枠組みを踏まえた上で、感情能力の劣化(損得化)—あるべき個体的所有から私的所有への頽廃(平田清明)—それ自体が、資本主義メカニズムの自然過程がもたらす出力であると明らかにしました。昨今では私的な感情能力にさえ価格がつく事態へと進んでいます(マッチングアプリ市場)。
資本主義的市場における購買も、民主政における投票も、人々の感情能力を前提とした選択であり、感情的劣化を放置している限り、出口はありません。放置しないとして、どのような現実的選択肢があり得るのか。ワークショップと人類学や精神分析学の研究から得られた実践的知見を紹介します。

主催)公益財団法人 生存科学研究所
共催)株式会社ピープルフォーカス・コンサルティング、シブサワ・アンド・カンパニー株式会社