孤立しがちな新入社員を救え!

孤立する新入社員からのSOS

コロナ禍による突然のリモートワークで、2020年の新入社員たちはこんなSOSを出していました。

現場に配属されたものの、そこで何かを教えられるわけでもなく、仕事を振られるわけでもなく、数ヶ月間、課題図書を与えられただけで、ただ放置されていた

入社後1ヶ月の導入研修があって、その後、職場で半年間OJTと聞いていたたが、すべてがオンライン研修になり、同期や同僚ともリアルにはほぼ会ったことがない

人事部から就業規則などの説明を半日受けて、その後各職場から簡単な業務の説明を受けただけで、仕事の全体像が全く見えてないまま日々の与えられた業務をほぼひとりでこなしている

とにかく人と会わないので、孤立が辛い

ほとんど研修もないまま営業に配属され、本来なら先輩の営業を見ながら覚えていくのでしょうが、オンライン営業だと勝手もわからず、ひとりでぼーっと画面を見ているだけの時もある


見えてきたキーワードは「孤立」です。

2021年の新入社員のみなさんには、こんな思いをしてほしくない!孤立してほしくない!ということから、記事をまとめてみました。
新入社員教育に関わる皆さんの参考になれば幸いです。

孤立しがちな新入社員

いま、多くの人がこれまでとは大きく異なる働き方への対応を求められています。新たに求められた働き方に適応しながらも、まだまだ不安や戸惑いの中にいる人も少なくありません。

しかし、少なくともコロナ禍前に社会人経験を踏めている以上、2020年の新入社員と比べるとまだマシなのではないでしょうか。コロナ禍の中、はじめて社会に出て、極めて大きな不安の中で孤立し、最も大きな影響を受けているのが、2020年の新入社員の皆さんです。

ご存知のように、多くの日本企業は、経験・スキルがない新卒者を一括採用し、企業の中で長期間かけて育成します。しかし、今年は3月に緊急事態宣言が発せられて、コロナ対策で人事部がてんてこ舞いの中すぐに4月を迎えたため、入社式も延期かオンライン実施に切り替わり、以降の研修も期間短縮かあるいは休止という状況に。

新入社員研修をオンラインやE-Learningに切り替えて実施した企業も、準備不足ということもあいまって、例年通りの教育効果を実現することができなかったという話も聞きました。

さらに、現場に配属されてOJTに入ってからは、ただでさえ上司がリモートで部下とコミュニケーションすることに慣れていないことから、今年の新入社員は“放置状態”に置かれているといった声もよく聞こえてきました。

2021年度の新入社員の孤立をどうやって防ぐか?

もうすぐ2021年の新入社員を迎える季節がやってきます。

リモートワークが固定化しつつある職場も多い中で、新入社員の孤立を防ぐためには何が必要でしょうか?
上司や先輩との定例ミーティングを設ける、意識して声がけを行う等はもちろんですが、ここでは組織としてバックアップできる3つの方法についてご紹介します。

新入社員の孤立を防ぐために必要なこと
1)セルフ・リーダーシップ

セルフ・リーダーシップは「自発・自立・自律」といった意味合いをもつスキルです。

リモートワーク下では、先輩がすぐ傍について仕事を進めるということができません。「背中を見て学ぶ」ということもできない。新入社員の方も「ちょっと聞く」「念のため確認する」といったことがやりにくい状況にあります。「何かあればすぐに聞ける」というのは、様々なことを学び吸収するのに必要な環境ですが、それができないのです。

従って、新入社員には「自発的」「自立的」「自律的」に考え、動いてもらう必要があります。これが「セルフ・リーダーシップを身に着ける」ということです。

新入社員の孤立を防ぐために必要なこと
2)ネットワークづくり

コロナ前は、新入社員研修を行っていれば、自然に“同期”が形成されました。しかし、リモートワーク下では、これが叶いません。入社式からはじまり、新入社員が集まる研修や様々な場において、会社側からコミュニティが形成されるよう様々な「ネットワークづくり」の仕掛けを提供する必要があります。

そのオンラインネットワークの場では、新入社員だけでなく、先輩メンターやファシリテーターなども必要に応じて参加しながら、さながら毎日オフィスで顔を合わせているようなオンラインコミュニケーションを実現するようにします。新入社員の世代はオンラインコミュニケーションスキルに長けている人が多いので、適切な「場」を提供することにより「孤立」を防ぐにとどまらず、思いもよらない成長・成果も見込めます。

新入社員の孤立を防ぐために必要なこと
3)エンゲージメント

「エンゲージメント」は、従業員の組織に対する「愛着」「帰属意識」「思い入れ」など従業員と組織のつながりを指す言葉です。

エンゲージメントの醸成は、中長期的にみても企業の最重要テーマです。さきほど「帰属意識」という言葉は使いましたが、「組織に帰属している感」というより、一人ひとりが自立・自律して働く中で、自分が働いている組織・事業・業務と、「自分とのつながりを強く確信できる感」がより重要になってきています。

そのためには、ミッション(企業理念)・ビジョン(将来像)・バリューズ(価値観)を折に触れて新入社員にも伝え、浸透させることも欠かせません。それらを押し付けるのではなく、あくまで、それらと自分たちがつながっていると確信できるよう、誘っていくのです。

新入社員を孤立させない「C&M」のシステムとプログラム

これらの課題に対して、PFCのブランチャード事業部では、C&M (コラボ+モデレート、英文表記はcollaborative & moderated)という新しい研修方式によるセルフ・リーダーシップのプログラムをご提供しています。受講者の学びとネットワーキングを効果的に促進し、自組織に対するエンゲージメントを高めることができるプログラムです。2021年2月25日には説明会も。くわしくは、ブランチャード事業部の記事をご覧ください。