リモートワークできる仕事は?リモートワークを阻むものは?

オンラインのリーダーシップ研修

リモートワークに向く仕事

言うまでもないが、すべての仕事がリモートワークでできるわけではない。リモートワークに向かない仕事も、もちろんある。リモートワークに向く仕事とは、基本的にはオンラインにつながったパソコンでできる仕事だ。

ここで、「自分の仕事はパソコンではできないからリモートワークは無理だ 」 と端から諦めるのは早計だ。 ITの進展によって、これまではできないと思っていた、かなりのことがパソコンでできるようになっている現実に驚くことも多いはず。 だからこの機会に、自分たちの仕事の どこまでが パソコン でできるのかということを一度考えてみるとよい。

例えば、私たちのクライアントである研修担当者の皆さんも 、集合研修はパソコン上ではできないと 思っていた のではないだろうか 。しかし、ここ数年は ITの進化もあいまって「リアルに集合しない 」 研修の開発が進み、オンラインでの研修の提供が増えつつある 。私たちは「新興国での数週間の訪問体験を通じてグローバル・リーダーシップを育成する 」というプログラムでさえも、オンラインで提供する方法を探っているところだ。パソコンではできない仕事というのは、言い換えれば、物理的にその場に行かないと/いないとできない仕事である。逆に言えば、移動することやそこにいることが本質的な価値を生み出しているかどうかを確認する機会となる。本当にリモートではできないのかを問うことは、あらゆる仕事の本質を考える絶好のチャンスのはずだ。

顔を合わせなければ、という先入観を捨てる

日本ではまだ「顔を合わせないと仕事が進まない」と考える人が少なくない。それがこれまでリモートワークの普及を阻んだ理由のひとつである。直接会わずに仕事を進めるための「バーチャル・コミュニケーション・スキル」 の必要性を認識している人も多くはなかった。しかし、にわかに訪れたリモートワーク時代においては、顔を合わさずに仕事を進めるスキルを身に つけているかどうかが、生産性や成果を大きく左右する 。

まず私たちは、「顔を合わせないと仕事が進まない」 「 面と向かって直接話さないとうまくいかない」という先入観を捨てる必要がある。うまくいかないどころか、かつて MITの調査( T. J. Allen, Managing the Flow of Technology, The MIT Press)では、関係構築がきちんと行われ効率的に運営されたバーチャル・チームは、顔を突き合わせたリアル・チームより高い成果をあげることができたという結果を紹介 したものまである。


リモートワークの 可能性

実際、リモートワークはリアルよりも高い成果をあげることができる可能性を秘めている。 とりわけ、これまで 経営や人事が実現したいと考えながらなかなか進まなかった、以下のようなことだ。

●生産性が向上:
通勤や移動などがなくなるので、時間の節約や疲労・ストレスの軽減により、生産性が劇的に向上する可能性がある(ムダがなくなる!)

●成果にフォーカス:
オフィスに顔を出すことが仕事でなくなるので、働いている時間よりも純粋に成果のみが評価されるようになる可能性がある(働いているフリができなくなる!)

●信頼関係や権限移譲が進展:
目の前で管理することができないので、信頼して任せることを前提にしたマネジメントが進む可能性がある (マネジメント能力が上がる!)

●セルフ・マネジメント力に着目:
時間の使い方がカギになると同時に各人の時間の自由度が増すので、柔軟にワークスタイルをコントロールできる可能性がある(オン・オフを自分で切り替えられる!) 。

●幅広い人材確保:
物理的に制限のない範囲に求人を拡げることができる可能性がある(広く人材発掘できる!)

などだ。ただし、あくまで「可能性を秘めている 」というだけであって、 真に高い成果を出せるかどうかは効果的に“ワーク”できるかどうかにかかっている。


 ピープルフォーカス・コンサルティング(PFC)では以前から、リモートワークによって必要となる、バーチャル・コミュニケーション、バーチャル・チームの運営、あるいはバーチャル・ワークにおけるリーダーシップのあり方などについて研究を重ね、そのための研修プログラムを国内外の大手企業を中心に提供してきました。

そんな私達が緊急リリースしたのが「リモートワーク時代の組織開発ハンドブック」です。 本ハンドブックでは、我々の知見の一部を、以下の章立てでご紹介しています。

・リモートワーク時代の“ワーク”
・リモートワークの可能性
・リモートワーク時代のチーム運営
・リモートワーク時代のリーダーシップ
・リモートワーク時代のファシリテーション
・リモートワーク時代の人材育成

ハンドブックはこちらからダウンロードしていただけます。
ぜひご一読下さい。
皆様のリモートワークの一助となれば幸いです。