オンラインでのチームワークづくりを成功させるには?

バーチャルチームとは?

メンバーが一堂に会して作業するチームを「リアル・チーム」と呼ぶのに対し、「バーチャル・チーム」は、メンバーが離れた場所にいながらにして、ひとつ のチームとして機能している集団のことを指す。

バーチャル・チームは、リアル・チームと 本質的に大きな違いがあるわけではない。人の集合体を、単なる“足し算”である「グループ」ではなく、相乗効果が生まれた状態の“掛け算”となる「チーム」として機能させるために必要な要素は同じだ。 チームに属す各人が共通の目標を持ち、相互 に協調しながらチームの成果を目指すものであり、各人の成長と共にチームも発展するといった点では、何ら変わりない。 ただ、チームのメンバーが集まって互いの顔を合わせて対面でコミュニケーションを図 る代わりに、離れた場で主にテクノロジーと ITツールを用いてコミュニケーションを図るという点で大きく異なる。リモートワーク時代には、バーチャル・チームの運営スキル、即ちバーチャル・チームワーク・スキルが欠かせない。

バーチャル・チーム成功の秘訣

業務におけるチームワークの発揮は、日本企業の得意とするところなのではないか、と思う人は多いだろう。 しかし、以前私たちが『グローバル組織開発ハンドブック(東洋経済新報社) 』に詳述したように 、日本企業が得意とするのは、あくまで均質性の高いチームでのチームワークであり、ハイコンテクスト 下でのチームワークだ。 ハイコンテクストというのは、言わば、“あうんの呼吸”が通じる関係ということだ。

しかし、バーチャル・チームにおいては、“あうんの呼吸”が通じない、ローコンテクストを前提にしたチームワークが求められる。

チーム作りの基本

チーム作りの基本は、ベクトル・プロセス・ヒューマンの 3要素を意識することだが 、ローコンテクストを前提として、「 言葉にする」「整える」「見える化する」 といったことにも注力することが必要だ。

●「ベクトル」を合わせる
チームとして何を目指すのか(目標)、何に重きを置くのか(方針)を明らかにし、そして目標や方針の意義を十分に皆が理解しなければならない。さらに、ビジョン(将来像)や、バリューズ(価値観)も明確に言葉にし て 共有することで、チームに一体感をもたらすことが、バーチャル ・ チームではより重要だ。

● 「 プロセス 」 を共有する
チームとしての仕事の進め方、すなわち業務の手順や役割分担、あるいはルールや約束ごとを 整え、共有することも必要だ。 また、基本的な PDCAサイクルを決めることに加え、問題が起きた場合に活用すべき課題解決の方法なども決めておくとスムーズだ。さらには、プロセスを整え、それを皆が順守するにとどまらず、チーム外の人たちとの創造的な交流も仕掛けて、プロセスが硬直的にならずに刺激を与えるようにすることも、バーチャル・チームでは一層必要になる。

● 「 ヒューマン 」 に留意する
チームが効果的に機能するためには、リーダーとメンバーの間、そしてメンバー間の信頼関係が土台として必要だ。信頼関係は時間をかけて共に 過ごすことで自然に構築されていくもの でもあるが、バーチャル・チームは、任せておけば信頼関係が自然に育まれるほど、接触の頻度が高い環境にない。リモートワークでは、互いの 信頼関係の構築に配慮することが欠かせない。


ピープルフォーカス・コンサルティング(PFC)では以前から、リモートワークによって必要となる、バーチャル・コミュニケーション、バーチャル・チームの運営、あるいはバーチャル・ワークにおけるリーダーシップのあり方などについて研究を重ね、そのための研修プログラムを国内外の大手企業を中心に提供してきました。

そんな私達が緊急リリースしたのが「リモートワーク時代の組織開発ハンドブック」です。 本ハンドブックでは、我々の知見の一部を、以下の章立てでご紹介しています。

・リモートワーク時代の“ワーク”
・リモートワークの可能性
・リモートワーク時代のチーム運営
・リモートワーク時代のリーダーシップ
・リモートワーク時代のファシリテーション
・リモートワーク時代の人材育
・リモートワーク時代のセルフ・マネジメント

ハンドブックはこちらからダウンロードしていただけます。
ぜひご一読下さい。
皆様のリモートワークの一助となれば幸いです。