COVID-19(新型コロナウィルス)への対応~人事/人材育成/組織開発担当者にできること~

オンラインのリーダーシップ研修

今回のCOVID(新型コロナウイルス)は、現時点では今後どの程度の広がりを見せるものなのか・いつ収束するか見通しが極めて不透明な状況であり、誰もが不安の中にあります。クライアントの皆様も、日々刻々と変わる状況に、様々な対応を求められている最中にあると思います。
この状況下、人事/人材育成/組織開発担当者が取り組むべきなのはどのようなことでしょうか。

1)立ち戻るべき対応の大原則を共有する

人事等に関わる皆さんは今、対応ガイドラインの作成でてんてこ舞いなのではないかと推察します。ガイドラインは、「このケースはどうしよう」と考えれば考えるほど、あるいは「こういう場合の対応は」という問い合わせが寄せられるにつれて、どんどん詳細化します。微に入り細を穿つことは必要ですが、どのような取り組みも立ち戻るべき原点の考え方が肝要です。今回のCOVID-19対応とて例外ではありません。

PFCでも、社員が迷ったら常に立ち戻るべき大原則を作り、対応の考え方の根本を皆で確認しました。社内用ではありますが、クライアントの皆様の参考にもなるかもしれないので、一部をご紹介します。


・大原則1:自分を守る(絶対に罹患しないように努めよう)
・大原則2:社会を守る(感染拡大防止で社会貢献)
・大原則3:クライアントおよび自社事業を守る

PFCでは2月中は、クライアントの皆さまにご迷惑が掛からないよう、社員の健康管理や、研修の「延期・振替」などを中心として対応してきました。これらに加え、原則に則りつつ社会情勢を鑑み、社内外への感染防止と社員の安全確保をさらに進めるため、3月2日(月)から13日(金)までリモートワークへの切り替えも行います。(リモートワークの詳細はこちら

2)リモートワークに伴うバーチャル化を効果的に進める

もちろん業種や職種にもよると思いますが、多くの企業が可能な限りリモートワークを試みると思います。この機に、バーチャルでできることや留意すべきことを紹介しておきたいと思います。

①会議のバーチャル化

PFCでは、4年前に刊行した『グローバル組織開発ハンドブック(東洋経済新報社)』で、グローバルで働く社員が増え、会議が物理的にバーチャルでしかできない組織に対し、その具体的な対応の仕方を指南しています。

Pの複雑性(注:Physical グローバル化に伴って組織運営に生じる物理的な複雑性)に対応するには、「バーチャルチーム」でのチームワーキングスキルの習得が欠かせない。
まず「顔を合わせて話さないとうまくいかない」という先入観を捨てる必要がある。MITの調査(“Managing the Flow of Technology” T.J.Allen)では、関係構築がきちんと行われ効率的に運営されたバーチャルチームは、顔を突き合わせたリアルチームより高い成果をあげることができたという結果を紹介した。実際、バーチャルチームは効果的に運営されればいくつもの長所がある。

バーチャル会議の利点としては、たとえば以下のような点が挙げられます。

・移動コスト・時間をゼロにできる(参加できる人の範囲が広がる)
・(ツールによっては)会議記録や会議資料を一括管理できる
・ライブで参加できなかった人も後から見ることができる


②バーチャル・ファシリテーションスキルを身につける

バーチャル会議が増えると、バーチャル・ファシリテーターも必要になります。バーチャル・ファシリテーターには、対面での会議にもまして、以下のスキルがいっそう重要になると考えています。

・アジェンダの準備
・議論の“的”(アウトプットのフレームイメージ)の共有
・要約(積極的傾聴)のスキル

③研修をバーチャル化・オンライン学習化する

研修には、その場を共にする空気感やその場で生まれる一体感を求める方が、まだまだ多いと思います。私達も、そういったものも研修を構成する大切な要素と考えて研修設計をご支援しています。

一方で、時間効率や様々な制限を考慮すると、今回のCOVID-19対応がなくとも、今後は、研修のトピック・内容によってはバーチャル化が進むのは必然の流れとも考え、いくつかのプログラムでは既にバーチャルでのご提供を開始しています。

・アサーティブ・コミュニケーション・スキル
・ダイバーシティ&インクルージョン
・セルフ・リーダーシップ オンライン(ブランチャード・ジャパン)
・SLII(状況対応リーダーシップⅡ)®オンライン(3/16(月)よりバーチャルでの双方向研修開始予定) ](ブランチャード・ジャパン)

一足先に中国で対応を迫られていた弊社の中国法人董事長の安田太郎によるレポートもぜひご覧いただければと思います。

突然のリモートワークにお困りの皆様、今後の研修の実施見直し中の皆様、PFCにお手伝いできることはありませんか。クライアントの皆様と共にこの難局を乗り切っていければと思っています。

(株)ピープルフォーカス・コンサルティング
代表取締役 松村卓朗