中国のビジネスシーンで起きていること:SARSの教訓から活かすこと- PFC Chinaから

こんにちは、PFC China代表の安田太郎です。2014年にPFC Chinaを立ち上げ、今年で6 年。PFC入社前も中国で数年働き、中国での組織開発、人材育成に長くかかわってきました。
それだけに現在の中国の状況には人一倍心を痛めています。それは、中国にビジネス展開されているクライアントの皆様も同じだと思います。
しかし、状況は日々刻々と変わり、何が正解かもわからない日々が続いています。 ひとつ参考になるとすれば、2003年のSARS流行です。

この記事では、中国でSARSを経験したビジネスマンの方たちに聞いたお話を中心にお届けしたいと思います。

まず、SARSの流行当時は、以下のような状況だったようです。

  • SARSは死亡率が高く、中国国内が一種のパニック状態になった。
  • 中国国内の人の移動、日中間を含む海外から中国への人の移動が極端に少なくなり、 サービス業(旅行、飲食、等)が大きな打撃を受けた。
  • 人の流れが滞り、各社業績が落ち、社員のモチベーションが下がった。
  • 人が集まる研修、ワークショップは、WHOの終息宣言が正式にでるまでの約6ヶ月、すべて中止、延期となった。
  • 根も葉もない噂話が独り歩きした。(〇〇〇〔観光名所〕に行くとSARSにかかる。等)
  • 日本人駐在員の多くは、日本本社への報告業務に追われ、日本人駐在員がビジネスにつながる価値を出しにくなった。

しかし、今回のコロナウィルスについては、口を揃えて、こうもおっしゃいました。

  • SARSの時と比較すると、中央政府の情報公開は早く、情報の透明性も高い。
  • SARSの経験を最大限活かしている。

また、「SARSのときに、状況を乗り切った企業は新しい価値を生み出し、さらに強い企業に生まれ変わった」という声もありました。

そして、その方々がおっしゃったトップマネジメントへの共通のメッセージも共有したいと思います。
※( )内は、私(安田太郎)のコメントです。

・ジタバタしないこと  
⇒とにかく非常事態なので気持ちが焦るが、焦ってもどうにもならない。焦ってもコントロールできるわけではない。したがって、落ち着いて、自社の存在意義に立ち戻り、いまできることをしっかり行うこと。(この意識が最も重要だと感じます)

・情報を正確に把握すること  
⇒日本のメディアだけでなく、海外メディアの情報を手に入れること。またメディア以外の独自の情報ソースを持つこと。(出所が不明な情報、例えば、「関係者によると・・」、「あるメディアによると・・」で始まるニュースにはお気を付けください。この状況で出所を隠す必要は全くありません。)

・方針を明確にし、現場に任せること  
⇒トップマネジメントは、社会に対して、顧客に対して、どういう価値を出す存在なのか?をトップ自らが自分の言葉で社員に伝えること。 明確に方針を出した後は、現場に判断を任せること。不要な口出しをしないこと。現場の邪魔をしないこと。

・新たなビジネス(価値創造)の機会にすること  
⇒クライアントにどのような価値が出せるか、みんなで知恵を絞ること。こんな時期だからこそ、「いつかやろう」と思っていた重要なことを思い切って実行に移してみる。(こういう時こそ、基本に戻ることが大事です。)

以上、あくまで3名からの話を整理しただけですので、是非皆さんも経験者にお話を聞くとよいと思います。

一起加油!

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