第32回資本主義の教養学講演会

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<第32回公開講演会の概要>

日 時:2019年11月29日(金) 19:00-21:00(開場18:40)

演 題:貿易戦争と資本主義

概 要:現在の資本主義社会の変容をどう捉えるべきか。そのことを考えるとき、過去の資本主義社会の変容の経験が参考になる。とりわけ、資本主義社会は、その誕生以来、何度も、大規模な貿易戦争を繰り返してきた。そのうちの大規模なものは、その後の資本主義の変容につながっているが、その変容の道筋には、共通点もある。一つは、資本主義の変容は、それぞれの時代の政治・社会の変化が先行しているということである。にも関わらず、その変化を正当化し、その政策を根拠づける経済学説・思想は、当初から広まっていた訳ではないということである。しかし、資本主義の変容にあたっては、変容を正当化し、あるいは政策の変容を正当化する、経済学説・思想の広まりこそが、重要な契機であったということである。例えば、英米と枢軸国(日独伊)の貿易戦争は、第2次世界大戦につながるが、自由主義を防衛する側での政策の変容は、のちに福祉国家として正当化される。今日の貿易戦争の時代の行く末を考える上でも、そのような歴史的省察は役立つであろう。

スピーカー:野原慎司氏(東京大学大学院経済学研究科准教授)
<プロフィール>
東京大学大学院経済学研究科准教授。専攻:経済学史
京都大学大学院経済学研究科経済システム分析専攻修了、京都大学博士。
アダム・スミスに焦点を置きつつ,経済学の起源を探求することを通じて,既存の経済理論の位置づけを問い直し、資本主義のあり方を問い直すことが主たる研究課題である。著書に、Commerce and Strangers in Adam Smith (Springer, 2018)、『経済学史:経済理論誕生の経緯をたどる』(日本評論社 2019)、『アダム・スミスの近代性の根源―市場はなぜ見出されたのか』(京都大学学術出版会 2013)などがある。

会 場:
東京大学本郷キャンパス
東洋文化研究所会議室
東京都文京区本郷7-3-1
TEL 03-3812-2111(代表)
アクセス:
本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線) 徒歩6分
本郷三丁目駅(地下鉄大江戸線) 徒歩5分
湯島駅又は根津駅(地下鉄千代田線) 徒歩9分
東大前駅(地下鉄南北線) 徒歩15分
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主催)公益財団法人 生存科学研究所
共催)株式会社ピープルフォーカス・コンサルティング、シブサワ・アンド・カンパニー株式会社