今なぜGIAリーダーなのか(山田奈緒子)

PFC山田奈緒子です。
スリランカでの体験学習を中心にグローバル・リーダーを育成する「GIAリーダー・プログラム」が今年も4月よりスタートします。本日は、このGIAリーダープログムに社員の方の派遣を検討中の皆様、グローバル・リーダーの育成を課題にもつ皆様に、「今なぜGIAリーダーなのか」を中心にお届けしたいと思います。

GIAでイノベーターシップを育てる

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マイクロファイナンスで起業した現地の方からヒアリング中の参加者

GIAのGはグローバルのGで、その重要性は今さら説くまでもありませんので、今回はまずGIAの二つ目「I=Inovation」について書いてみたいと思います。
最近は、次世代リーダー育成の案件でお客様と議論をすると、必ずといっていいほど「イノベーターシップ」の強化が喫緊の課題で、「デザインシンキング」の考え方をプログラムに盛り込んでほしい、と行ったリクエストをいただきます。早期に仮説を掲げ、受益者およびその社会システムのステークホルダーと対話を重ね、仮説を進化させる事業創造リーダーが各社で求められているわけです。

GIAでは、参加者はスリランカ訪問前に東京で開催される「フェーズ1」において自社の技術やサービスを活用した新興国での事業モデルの仮説を作ります。そうやって社会企業リーダーやスリランカでのパートナーと議論しながらビジネスモデルを膨らませた後に、フェーズ2において現地で将来の受益者やパートナー候補者と対話しながら事業の仮説をどんどん書き換えていきます。これらの体験を通じてイノベーターシップを育むのがGIAリーダーシップの一つの目的です。

事業を通じて社会課題を解決する

GIAのAは「オーセンティック(Authentic)」。

コモンズ投信会長の渋澤健さんが『論語と算盤』、つまり「A or B」の二者択一ではなく、A and Bの一見相矛盾する両者を併せ持つイノベーションを説いておられるように、GIAも社会課題の解決と事業の両立を目指しています。先日も、世界最大級の資産運用会社の米ブラックロックが企業にあてた書簡で、「持続的に繁栄するためにも、すべての企業は、財務的業績を上げるだけではなく、どのように社会にプラスの貢献をするのかを示さなければいけない」と述べたことが話題になりました。(詳しくはこちら
21世紀のリーダーは、自組織の業績の達成や部下の指導に留まらず、社会に目を向け「自組織が未来の社会に対して何ができるのか」を考え抜く使命を負っているのです。

GIAをスタートした8年ほど前は、このようなお話をすると、「なんだか高尚な話ですね」とか「うちはまだまだそんな次元にはないから」といった反応をいただくこともありましたが、上述のブラックロックの書簡等からも、昨今は「経済価値と社会価値を両立させるリーダー」への期待が高まっていることを実感しています。

GIAのアウトプットは?

GIAでは、自社の強み・リソースを活かした、新興国での事業モデルを策定します。機密情報なのでそのまま開示ができませんが、これまでにも次のようなユニークな事業モデルがありました。

  • 自社が保有する未利用のバイオ技術を、全く新しい活用方法でスリランカの医療分野の安全性に役立てようとするもの
  • 自社の技術やサービスネットワーク、人材情報等を、スリランカで不足する交通や施設運営等の分野でのメンテナンスや整備の人材育成に活用しようとするもの
  • スリランカのプロフェッショナル人材のキャリアの行き詰まりを、日本との人材交流によってWin-winな学習機会を模索するもの

これまでどんな人が参加?

大企業の将来のグローバルリーダー候補から、NPO職員で現在海外現地の支援を主業務として活躍する方や、新興国向けのビジネスを考える起業家まで、様々です。

参加者の職種も様々です。営業職、新規事業開発担当者、システムエンジニア職、人事職、自営・起業家、弁護士、など。企業規模や携わる事業や職種の多様性の中で、あるいは、企業のみならずNPOとの間で意見交換する中から新たな着想が得られます。

スリランカでどんな体験?

自身の描く事業モデルのステークホルダー候補者に会って意見交換を行います。これまでの訪問先は、政府機関、地方自治体、宗教家、テーマに関する現地オピニオンリーダー、学校訪問、マイクロファイナンスや貯蓄組合、現地NPO団体、中国資本が開発する港湾施設訪問、など。

また、このプログラムには、日本にいては決して経験することができない「自身の価値観を揺さぶられる体験」があります。特に、農村および都市部のホームステイの体験を、最も印象に残った体験として挙げる人が少なくありません。
そうした交流や体験を通じて、参加者の皆さんに大きな変化が表れます。

  • 「その事業はうちじゃできない」「予算が合わないからムリ」と言っていた参加者が「内なる改革を急がねば新興国市場が中国のものになってしまう」という危機感を持って事業に取り組み直す
  • 「自社の技術でサービスを提供し、新興国の発展に貢献したい」と自前主義だった参加者が、「NPOや現地のパートナーと組んでサービスを届ける」とパートナーとの連携に目を向け、ネットワーキングも実施
  • 「自分の英語に自信がない」と遠慮がちだった参加者が、「グロービッシュで何とかする。」と堂々と発言・交渉するようになる

開講は4月20日(金)。人事ご担当者の皆様には、東京で開催されるセッションのご見学も無料にて承っておりますので、ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。

2018年GIAの開催日程等はこちらご覧ください。