社外監査役から見たPFC(細田 和典)

2017年10月に発行されたPFCのサステナビリティ報告書からの抜粋記事です。
サステナビリティ報告書(2016-2017年度版)のダウンロードはこちら(PDFが開きます)

hosoda 2012年4月以来監査役としてPFCに関わる中で、私が強く感じているのはこの会社は「理想」を純粋に追 求することから組み立てられており、その「理想」と「数字」、「人材」のバランスが非常にうまくとれた会社であるということです。

まず「理想」です。「世界平和の実現」という高い理想をミッションに掲げ、それをビジョン・経営方針や会 社の活動に実際に直結させています。事業・サービス領域において、途上国関連のプログラムを開発・実践したり、CSR領域の事業開発を進めており、事業・サービスの中身に「理想」の実現を反映させているこ とが特徴的です。売上の1%を寄付もしくはプロボノを行なうといった取り組みも設立以来継続されてい ます。

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企業である以上、当然、売上・利益といった「数字」は重要であり、これが犠牲になると、どのような「理想」を掲げようとも存続できません。しかしながらPFCにおいては、経営や活動を見ると、必ずしも「数字」が最上位に来るものでなく、上記の「理想」と並列的であり、それを底支えするための位置付けであるように見えます。実際、経営層や社員総会での議論を見ても、全員が「数字」を意識しつつも、活動の進展自 体に重きが置かれているように感じます。そのような経営でありつつも、設立以来、景気変動による多少 の増減はあるものの、基本的には増加基調を続けてきています。「理想」と「数字」をうまくバランスさせて、その同時実現を果たしてきたということでしょう。

「人材」については、コンサルティング会社である以上、会社にとって重要な資産であることは間違いな いでしょうが、PFCにおいては、上記のような「理想」の実現とPFCの独特の価値観を同じにする人の集団 だということが特徴だと思います。PFCの価値観としては、個人の自由度・多様性を認め、社内の規則や上 からの指示よりは、個人の意思と裁量が尊重されています。従って、経営としては、そういう人材がモチベーションと情熱、高い倫理観と共通の価値観を持ち続けられる環境を用意することが大切になります。 これまでのところ、これは成立しており、「理想」「数字」をうまくバランスさせて来たと言うことができると思 います。

今後においても、これら3つの観点の調和とバランスを取る経営は変わらないと思います。規模も拡大し環境も変化する中で、ときには厳しい環境にも遭遇し、より微妙で賢い経営が求められてくるでしょう。あとは、活動と成果の意義とユニークネスを考えると、社会への発信がより求められてくるのではないでしょうか。小粒ではありつつも、今の時代における企業のロールモデルのひとつとして存在自体が知られていくことは、社会にとって有益であると考えています。