【ジャンゴのちょっといい話:田岡純一】「相手を理解し、自分が接し方を変える」平成生まれとのコミュニケーションは?

taoka_new今回は、ラグビーで大学選手権8連覇を見事達成した帝京大学ラグビー部監督の岩出雅之氏がテレビのインタビューで回答していた内容で、私がなるほどと感心させられたポイントをいくつか紹介したいと思います。

私自身は正直ラグビーはあまり詳しくなく、ルールもあまりわかっていないようなレベルです。そんな私でも岩出監督の話にはチーム作り、人づくりに関するヒントがたくさんありました。
まず監督がお話されたチーム作りのカギ、それは“人間教育にあり”ということでした。

1. 人の悩みや痛みを感じサポートする
帝京大学では最上級生の4年生がグランド整備やトイレ掃除、通学路の清掃までを担当し実施している。これはいったいなぜなのか?1年生は入学したばかりで学校での生活、寮生活、部活と不慣れで不安なことだらけ。そんな下級生たちが練習に打ち込めるよう最初はできる限り上級生がサポートしてあげているとのこと。当然1年生も先輩たちの姿に感謝しつつ練習に打ち込み、やがては後輩の面倒をみるようになる。テレビでも少しトイレやロッカールームの様子が映っていましたが、本当に隅々まで清掃されていました。そしてただ掃除しているだけでなく、なぜ掃除や挨拶が大切なのか、その意味もまたしっかり伝えていました。
また帝京大学ラグビー部には学生コーチという役割が存在する。監督と一緒に練習メニューを考えたり、選手の悩み相談に応じたりしているそうです。でもその活動を通して逆に学ぶことも多く自身の成長にもつながるとのこと。

2. 主体性を引き出す仕組み
学年別会議なるものがあるようで、各学年で集まり様々な意見交換を行うようです。同学年なのでよりフラットな関係で、またキャリア的にも同じなので共通の悩みも多く、よい交流の場にもなっているようです。また、ここで提案された意見は全体会へと持ち越され活用されるようです。なかなかいい仕組みですよね。企業にもこんな仕組みがあっても面白いかもと思います。

3. 高い目標設定と達成可能なプロセスでのチャレンジを継続
やはり目標は高く設定。低くしてしまうとそれ以上にはならないし、可能性に自らフタをしてしまう。しかし日々の取り組み目標は7割のメンバーが達成できるようなストレッチ目標にしている。これを7割ルールと呼んでいるようです。がんばれば手の届く可能性があるチャレンジを続けながら、達成感を味わいモチベーションを維持する。そして一歩一歩確実にゴールに近づいていることを実感しながら、プロセスをエンジョイすることを大切にしている。

4. 監督自身の気づき
最初はなんとかしようとして選手に強制をすることが多く、結果反感をかってしまいうまくいかなかった。まずは選手を理解し、彼らに共感しながら取り組み始めた。つまり他人を変えようとするとうまくいかない。相手を理解し、自分が接し方を変える。このことで選手たちが変わっていった。まさにこのブログで紹介している“自分が源泉”ですね。また彼らと接する中で平成生まれの子たちは、情報化社会の中で生まれ育っているのでインプットは上手だがアウトプットのやりかたがわかってない。仲良しの間ではうまくコミュニケーションできるが、それ以外特に違う世代とのコミュニケーションがうまくない。このアウトプットのやり方を少しサポートしてあげると彼らの持ち味や強みがもっと引き出せることに気づいたとのことでした。

以上帝京大学のラグビー監督のインタビューからも、企業における組織やチーム作り、人財育成のヒントがたくさんあったように思います。これから2019年にはラグビーのワールドカップが、そして2020年には東京オリンピックが開催されます。平成生まれの世代が日の丸を背負って活躍する姿が楽しみです。
また同時にそんな彼らと関わり個人を育て、チームを作っていった方々の話に耳を傾けると、人財育成や組織開発に関わる私たちにも大いに参考になるのではないでしょうか。