【ジャンゴのちょっといい話:田岡純一】オフサイトミーティングで得た気づきや学び

taoka_new先日PFC(ピープルフォーカス・コンサルティング)では、軽井沢でオフサイトミーティングを開催しました。テーマのひとつはPFCの存在意義や各人のPFCで働く意義について見つめなおし、その意義をより深く明確に認識するということでした。そしてミーティングはU理論を活用したアプローチで進められました。

久しぶりにU理論に触れ、あらたな気づき学びや再認識されたことが沢山ありました。今回はその内容を少しご紹介したいと思います。

皆さんはU理論はご存知でしょうか?あまりなじみがないという方もいらっしゃるかもしれませんね。まずは簡単にU理論についてご紹介します。

U理論は、マサチューセッツ工科大学のC.オットー・シャーマー博士によって考案され、「過去の延長線上ではなき変容やイノベーションを個人、ペア、チーム、組織、コミュニティ、社会レベルで起こすための原理と実践の手法を明示した理論」(『人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門』より抜粋)です。U理論の特徴は高いパフォーマンスを発揮している方のやり方ではなくその内面、つまり意識の持ち方、在り方にフォーカスが当てられている点にあります。卓越したパフォーマンスの源泉はやり方ではなくその内面の在り方にあるということです。

そしてU理論には3つのプロセスがあります。

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『人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門』より抜粋

最初のステップはセンシング。ただひたすら先入観を排しながらありのままを見つめる行為です。

人は概して過去の経験によって培われた枠組みによって物事をとらえ、情報を処理します。この状態をU理論ではダウンローディングと呼んでいます。この状態にとらわれている限り次のステップであるプレゼンシング、つまり過去の延長線上にない新しい何かを迎えいれることができません。よってセンシングでは、過去の枠組みをいったん脇に置き、ありのままに観察、見ることに徹します。そうすると過去の延長線上にない新たなフィールドが現れてくると言われています。そしてそこで感じ取ったものをすぐに行動に移し、トライ&エラーを繰り返し具現化していきます。

これがクリエイティングです。

実は私はこの過去の枠組みを捨て観察するセンシングが実に難しく、なかなかうまくいかないと思っていました。

しかし今回のオフサイトミーティングで行ったアプローチでひとつの気づきを得ました。それがハイポイントインタビューです。自分の過去における最高の成功体験をインタビュー形式で答えていくアプローチです。よくAIのワークショップで活用されている手法です。実はこのインタビューを通して、自分がなぜ今PFCと一緒に仕事をしているのか、なぜこの業界に身を置いているのか、なぜこの仕事が好きなのかの認識がものすごくはっきりと浮かびあがってきました。また同時に私がインタビューさせていただいた方に対する理解も深まり、なぜ彼がこの行動を選択するのか、彼からみたら今起きている現象がどう見えているのか、ものすごく共感を持って感じられるようになりました。

個人には個人の、チームにはチームの、組織には組織の、国には国の歴史があります。自分の思考の枠組みを取り去ることはできませんが、相手のことを理解することで相手の思考の枠組みで考えてみることや、新たな枠組みで捉えなおしてみることはできます。親になって初めて親の気持ちがわかるとか、部下を持ってやっと上司の気持ちがわかるのと同じかもしれません。変なたとえかもしれませんが、妻が出かけたときに留守を頼まれ、幼稚園の送り迎え、炊事洗濯掃除をやって、初めて育児や家事の大変さに気づかされたり、日頃聞かされる妻の愚痴に共感できたりするのも同様のことかもしれませんね。

またコミュニケーションは自分の行動、自分の認知、相手の行動、相手の認知でなりたっています。

この中で特に見えないのが自分の行動と相手の認知です。今回のオフサイトミーティングでは自己認知も深まったし自分の行動へのフィードバックもいただきました。相手の認知についても理解が深まりました。

多くの気づき、学びが得られた良い機会となりました。ぜひ皆さんも相互理解を深め、チームとしての絆をより強固なものにするためのオフサイトミーティングを企画してみてはいかがですか。