【ジャンゴのちょっといい話:田岡純一】ナレッジを形式知化し、SECIモデルで回しながら蓄積する!

taoka_new前回に引き続きマクドナルドで働いた経験を通して学んだことを、今回も皆さんに共有したいと思います。

それは何かというと、形式知化することの大切さです。私が元勤めていたマクドナルドが世界120もの国と地域に短期間で進出できた背景には、徹底して仕事の内容を分析し、形式知にしたことが挙げられます。

入店したばかりの高校生でも1時間もトレーニングを受ければ、もう美味しいマックフライポテトを作ることができる。お客様にその味を喜んでいただける。一方で、てんぷら職人を目指して修行を始めた場合はどうでしょう。それなりの年数を重ねて修行をしていかないと、一人前にはなれません。もちろんこの経験によって得られる素晴らしい要素も沢山あります。ただ形式化しておくことが有効であることは間違いありません。

人や組織が学習し成長する上で有効なナレッジマネジメントの有名な理論SECIモデル(下図)を回していくためにも形式知化の促進は不可欠です。

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マクドナルドでは、オペレーションの手順も、またマネジメントの手順もその多くが先人の知恵や経験を生かし形式知化されていたように思います。学習効果を高める効率的な学ぶ順番、正確に行うための注意点に至るまできめ細かくサポートされていました。また学習単位も細かなチャンクに分けられていてSTEP BY STEPで学ぶようになっています。これは自動車学校の教習所と同じで、細かく分けてできるようになるたびに承認をもらうことでモチベーションを維持できる仕組みになっています。

スピード経営、変化への素早い対応、仕事の属人化防止、生産性向上、業務効率改善、残業の削減、一億人総活躍多様性な人財の活用等、様々なビジネスニーズに対応していく上で形式知化の促進はひとつの有効な手段です。

先週の『がっちりマンデー』でも、愛知県名古屋市にある植木屋さんのチェーン店“おにわや”が紹介されていました。

一人前になるにはそれなりの年月をかけて経験しないとできない仕事です。ところがこの会社は、その植木職人の技術を徹底的にリサーチし100項目くらいに分類しマニュアル化を実施。その結果早期の人材育成によるチェーン展開に成功。またマニュアルがあることである一定の品質も維持され、お客様からのご依頼も増加し年間15000件もあるそうです。

一度形式知化された内容もSECIモデルを回しながらさらに個人や組織のナレッジとして蓄積されていくわけです。

今の厳しい状況を乗り越え、わくわく楽しい未来の状況を創り出すためにも、できることから形式知化にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。