【ジャンゴのちょっといい話:田岡純一】失敗会議でハイパフォーマンス・チームを作る?

taoka_new今回はハイパフォーマンスなチームを作る二つの具体的で実践的な手法を紹介したいと思います。

まず一つ目は、『失敗会議』の活用。
皆さんは”FailCon”をご存知ですか?これは起業家から失敗を通して多くの気づき、学びを得てビジネスを成功に導いていこうという狙いで2009年にサンフランシスコで開催されたのがそもそもの始まりのようです。提唱者はCass Phillipps。今では世界の各都市で開催されているようで、日本でも2014年の6月18日にFailCon Japanが開催されています。

各企業において成功事例の共有は多く実施されていると思いますが、以外と実施されていないのが失敗の共有。ではなぜあえて失敗を共有するのか。実は失敗を共有することでチーム内に共通認識が生れると言われています。

「失敗は怖くない。また失敗は挑戦した証でもある。」
FailCon 創立者 Cass Phillips氏も”Stop being afraid of failure and start embracing it.”と述べています。

以前にも紹介した通り、高いパフォーマンスを発揮している組織の特徴として”信頼をベースにした安心、安全な環境”があるというお話をしましたが、チーム内でFailConの発想で失敗会議を定期的に開催しているケースが増えているようです。その結果、メンバーの活動がチャレンジングになりますし互いの失敗の共有から多くの気づき学びを得て、次へのステップにつなげることができます。そして何より大きいのは、失敗を恥じたり、隠したりする意識が払しょくされることです。

私のクライアントさんにこの事例を紹介したら早速取り入れて実践されたようで、その効果を実感されておられました。ポジティブな結果や情報を喜んで受け入れることは容易ですが、失敗やネガティブな情報が入ってきたときにどのようにそれを受け止めるかでチームの雰囲気は一変します。是非意味のある気づきや学びの場に変える方法として、この『失敗会議』の手法もトライしてみてはいかがでしょうか。

そして二つ目の手法、それは”Can Want Help”です。
これは今年のATD参加時にスピーカーが紹介していた事例です。VUCAの時代におけるチームビルディングにおいて、そんなにじっくりと時間をかけてひとり一人のメンバーの能力や特性を見抜いている暇はない。そんな時に効果的な方法がこの”Can Want Help”です。どのような方法かと言うと、全メンバーがこの三つのポイントについて自己開示していきます。

<CAN>
・自分の得意なこと
・チームに貢献できること
・過去にやってきたこと 等

<WANT>
・このチームにおいてやりたいこと、担当したいこと
・磨きたいスキルや経験したいこと
・将来のキャリアプラン実現に向け取り組みたいこと 等

<HELP>
・不安に思っていること、気掛かりなこと
・苦手なことや皆にサポートして欲しいこと 等

以上の三つを最初に共有することで、お互いへの理解が深まり、強みを活かせたり弱い部分をサポートしてもらったり、不安や心配ごとの解消、やりたい仕事へアサインしてもらえたりといった多くの効果が期待できます。
リーダーにとってもメンバー個々にとっても大変有意義な情報共有のアプローチだと言えます。

今回はチーム作りの参考になればと思い2つの事例を紹介させていただきました。
まだ試したことがないという方はチャレンジしてみてください。そして実施してみての感想をお聞かせください。

まだまだ暑い日が続きます。体調に留意しながら元気にこの夏を楽しみながら過ごしましょう!

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