【グローバル組織開発の現場から】インド人の理解の速さと行動力に脱帽!(Michael Glazer)

Michael_top「あなたで良かった!」
ムンバイ(インド)でのある大手メーカーの研修で、参加者のインド人の方が声をかけてきました。どことなく見覚えがありましたが、3年前の他の研修をバンコクで受講し、その時の講師が私だったということ。「あなたが講師で安心した!」と言われました。

ここ数年、私はこの企業のグローバル・リーダー育成に関わっており、先月も、シドニー、ムンバイ(インド)、ジャカルタの3都市で現地リーダーを対象としたワークショップのファシリテーションを行ないました。

今回のように、複数の国でグローバルの共通プログラムを現地で運営する場合、文化的背景や組織のあり方の違いなどが如実に表れます。文化的背景の違いなどは経験や知識でかなり補うことができますが、参加者の属する組織の特性や、参加者の個人的特性による違いは、ファシリテーションをしながらその場でカスタマイズしていくことになります。

ステレオタイプとしてとらえないで頂きたいのですが、たとえばインドの参加者には下記のような特徴があると感じました。
1)学習スピードや理解が速い
2)好奇心が強く、質問が盛ん
3)学習意欲が高い
※休み時間にも「私のリーダーシップ・スタイルについてフィードバックがほしい」「○○についてもっと知りたい。どんな本を読めばいいか?」のような質問が殺到
4)行動力・スピードがある。
※推薦された本をその場でインターネットで注文したり、研修終了時には参加者同士のSNS(WeChatやWhatsApp)グループを作って今後のネットワーキングに活用している。

特に最後の点は、日本ではあまり目にしないことで、新興国ならではの意欲の高さを感じました。研修終了後も、SNSを通じて、お互いに課題を共有したり、アドバイスをし合ったりしているそうです。ファシリテーターである私は、彼らの意欲に乗っかるような形とスピード感で進めることを意識しました。

一方、ジャカルタの参加者は、どちらかというと日本人の受講者に似ていて、自分から発言しない、率直な意見を言わない、といった傾向を感じたので、付箋紙を多用したり、グループ・ディスカッションを増やしたりしました。また、工場で働くメンバーが多く、ツールや考え方を学ぶことよりも具体的な事例に強い興味を持っていることがわかったので、「現場でいま起こっていることをリストアップして、ツールを利用して話し合ってから、ツールの詳細の紹介を行なう」という方法を急遽取り入れたりしました。

夏にかけても様々な国を訪れます。現地の受講者に会うのが今から楽しみです。