カテゴリー別アーカイブ: 田村洋一

【田村洋一】ちっぽけな知識や経験を棚上げする

企業でクライアント相手にコーチングを始めた17年前、自分はまだ30代半ばの若造でした。クライアントは歳上の経営者であることも多く、自分よりも経験豊かな彼らに教示して指導するなどとは考えられませんでした。自ずと問いかけして傾聴することをひたすら続けていました。 続きを読む

【田村洋一】己の無知にアクセスすることから始まる

tamura_2この十数年はエグゼクティブコーチングの依頼が相次いでいて、非常に多くの企業経営者や関係する社員・従業員の皆さんの話を聞いています。

複雑な経営環境で高度な意思決定に携わる経営者には、高い能力を求められるばかりでなく、人間的な強さが求められます。厳しい判断を迫られ、人や組織への細やかな配慮が求められることはもちろんです。 続きを読む

【田村洋一】エグゼクティブコーチングの現場から〜「人にはそれぞれ役割があるということ」

tamura_2エグゼクティブコーチングの依頼があるケースは実に多様です。

さまざまな経営者、さまざまなリーダー、さまざまなビジネスマン、ビジネスウーマンがいます。皆それぞれ有能な人物ばかりですが、ときどき並外れて有能な人に出会うことがあります。才能、努力、天性の力、磨き上げられた力。

そのほとんどは無名の人たちです。 続きを読む

【田村洋一】強いリーダーに求められる「弱さ」とは?~エグゼクティブコーチングの現場から

tamura_2いわゆる「強いリーダー」は、ほとんど例外なく自分本位です。周囲に気を遣って右顧左眄するようでは強い指導力を発揮できません。決して空気に流されず、何があろうと自分自身の意思を曲げない。「鈍感力」とでも呼ぶべき一種の鈍さが特徴です。

一方で、強すぎるリーダーシップは常にリスキーです。 続きを読む

【田村洋一】豊かな創造のために現実を見る

ビジョンを持つことは大切です。

私たちは何かをしようとするときに必ず何らかのビジョンを持ちます。行きたいところがあれば自然と思い浮かべます。やりたいことがあればやっていることを想像し、作りたい物があれば出来上がった姿を思い描きます。

ビジョンを描くのは自然なプロセスの一部なのです。私たちは、行き先があるから行くことができ、目標を持つから力を結集できるのです。

しかし、これが企業経営や事業運営などで過度に強調されてしまうことがあります。 続きを読む

【田村洋一】会議嫌いからの転身

tamura_2私は会議やミーティングが嫌いでした。

会議でクリエイティブな発想が生まれることなどほとんどありません。ミーティングは連絡事項や情報共有のために必要最低限の時間で運営しようとしていました。

議論や対話が建設的な意見交換や合意形成に至ることは稀です。それどころか、「くだらない会議ばっかりで仕事にならん!」と不平を言ったり、口実を設けてミーティングをサボったりすることが日常茶飯事だったのです。

1994年頃、上司に緊急会議を招集されて夕方5時から夜の11時まで食事の休憩もなく報告や説明をさせられた日には会社を辞めようかと思ったのを覚えています。(その3年後に実際に辞めるのですが。)

これが変わったのは、1998年にジェミニコンサルティングという戦略コンサルティングファームにジョインしたときからです。 続きを読む

【田村洋一】一人前のファシリテーターになるには

「一人前のフtamura_2ァシリテーターになるにはどのくらい経験を積む必要がありますか?」

今から10年前に日本の大手製造業企業でファシリテーター養成のためのコーチングをしていた頃に聞かれた質問です。

私の答えは今も昔も同じです。

たくさん失敗を重ね、たくさん学ぶこと です。

失敗しないとなかなか学べないのです。
失敗もせず学びもしなかったら何千時間、何万時間と経験を重ねても無駄です。
質のいい失敗を重ねて、そこから肌身で学んでいくこと。これに勝る学習と成長はありません。

ではどんなふうに失敗したらいいのでしょうか。 続きを読む

【田村洋一】参照ポイントを増やすということ

先月の座禅断食会への参加からは様々な気づきや成果が生まれたのですが、その筆頭は、 「新たな参照ポイントの創出」 だったといえます。

今までは、「お腹が空いたら何か食べる」というのがあまりにも当たり前だったのです。また、お腹が空いていなくても「食事の時間が来たら食事をする」というのがあまりにも当たり前だったのです。

「お腹が空いたら何か食べる」とか「食事の時間が来たら食事をする」という常識が間違っているわけではありません。もちろんそれで普通は何の問題もないのです。しかしそれは単なる習慣に過ぎず、ただの思い込みに過ぎません。 続きを読む

【田村洋一】多様性を尊重するということ

私は約束を守る人が好きです。私の友人たちには、小さな約束まできちんと覚えていて律儀に守ってくれる人がたくさんいます。私も負けじと約束を守るようにしています。

約束を守れない時もあります。そういう時は謝罪して埋め合わせをしようとします。謝罪するほどでもない小さな約束で、相手が忘れてしまっているかもしれないような場合には謝ったりなどはせずに、こっそり埋め合わせをします。

もちろん全ての友人たちが律儀で物覚えのいい人たちとは限りません。なかには軽々と安請け合いをした上に、約束したことをすっかり忘れている人たちもいます。私の場合、外国人の、特にアメリカの友人たちに優れた忘却力の持ち主がたくさんいます。これはある程度は国民性なのかもしれません。 続きを読む