カテゴリー別アーカイブ: サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗

ザグレブの街並み

心揺さぶられたロシアW杯MVPのクロアチアのモドリッチ選手のプレイ

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第75回:心揺さぶられたロシアW杯MVPのクロアチアのモドリッチ選手のプレイ~戦争難民出身のプレイヤーが、世界最高のサッカー選手になった~

matsu_seminarロシアW杯は、フランスの優勝、そしてクロアチアの準優勝で幕を閉じた。
個人的には、クロアチアに優勝してほしかった。史上8か国目のW杯優勝国の仲間入りをしてほしかった。
それは、クロアチアのサッカーに、あまりにも心を揺さぶられたからだ。
決勝トーナメントに入ってからは、3試合連続の延長を戦って制しての決勝進出。優勝したフランスより、90分、つまり1試合分多く戦っている計算になる。 続きを読む

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現地ロシア・ヴォルゴグラードで見たW杯自分史上最悪の試合

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第74回:現地ロシア・ヴォルゴグラードで見たW杯自分史上最悪の試合~日本代表チームの戦い方から、あなたは何を感じましたか?~

matsu_seminarたった今、ロシアから戻ってきて、この稿を書いている。
一週間ロシアにいたが、初めて訪れたこの国のイメージは、行く前と後で大きく変わった。まず、旧ソ連時代の無機質な建物が並ぶ閑散とした街並みを想像していたが、ヨーロッパ特有の洗練された建物と、一方他の西欧諸国には見られないカラフルな聖堂が立ち並ぶ、とても綺麗で壮大な街並みには大いに魅了された。そして、笑みを浮かべない冷たい感じの人達が多いと想像していたが、どこで出会う人も決して愛想を振りまくわけではないけれども実に実直で親切な人達ばかりで、大いに好感を抱いた。さらに、旧共産圏の“いけてない”サービスを受けることも覚悟していたが、ソ連が崩壊して既に四半世紀が経ち、テクノロジーの進化の助けもあって、何不自由のない便利で快適なサービスには逆に大変驚きもした。 続きを読む

日大アメフト部のタックル騒動から考える、“心理的安全(サイコロジカル・セイフティ)”の重要性

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第73回:日大アメフト部のタックル騒動から考える、“心理的安全(サイコロジカル・セイフティ)”の重要性~「恐怖マネジメント」でもチームが勝ててしまうことこそ、最大の恐怖~

matsu_seminarこのところ、日大アメフト部の危険タックルの話題が尽きることがない。どの時間帯のニュースを見てもトップで扱われているし、ネットやSNSでもますます広がりを見せる一方だ。
しかもこの問題は、「勝負とフェアプレイ」「大学の体育会の在り方」といった観点に留まらず、「危機管理」や「危機対応」、「ガバナンス」や「コンプライアンス」、そして、「組織マネジメント」や「トップのリーダーシップ」など、組織人が関心を抱くトピックが実に様々な角度から論じられている。我々ビジネスパーソンにも、とても分かりやすい形で様々な論点を示してくれ、そして教訓を与えてくれている。 続きを読む

ハリルホジッチ監督の解任劇に見た人事のコミュニケーションのタブー

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第72回:ハリルホジッチ監督の解任劇に見た人事のコミュニケーションのタブー~コミュニケーション不足を理由に監督を解任したが、日本サッカー協会こそがコミュニケーション不足ではないか~

matsu_seminarロシアでのW杯本番を2か月後に控え、ハリルホジッチ監督が突然解任された。
監督の解任の是非そのものは、確かな情報もないので、私には正直論ずることはできない。
ただ、日本サッカー協会会長による解任会見を聞いて、ものすごい違和感が残った。(来日したハリルホジッチ前監督の会見も聞いて、その違和感はますます強まった。) 続きを読む

上手くないのに本気で日本代表入りを目指すサッカー選手

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第71回:上手くないのに本気で日本代表入りを目指すサッカー選手~何が何でも諦めない「丸山龍也」選手から学ぶ、不可能を可能にするキャリア形成の極意~

matsu_seminar冬季オリンピックとパラリンピックが終わり、いよいよ今年の次の大きなイベントは、ロシアで開催されるサッカーのW杯となった。
W杯を3ヵ月後に控えた日本代表チームは、W杯を想定したここ最近の練習試合で苦戦していた。W杯メンバーへの選出が確実視されるほどに活躍できた選手は皆無だし、チームとしての完成度は極めて低いようだ。従って、誰が最終選考に残ってロシアW杯に行けるのかは、全く分からない状況だ。ハリルホジッチ監督も、まだまだW杯直前まで、選手達を競争させるつもりでいるようで、選手にとっては所属チームで結果を出し続けるしかない緊張感に包まれた日々が続く。 続きを読む

平昌五輪で理解できた、冬季スポーツとサッカーとの違い

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第70回:平昌五輪で理解できた、冬季スポーツとサッカーとの違い ~スピードスケート小平奈緒選手の“自分を見つめ直す”作業:「永遠に生きると思って学べ。明日死ぬと思って生きろ」~

matsu_seminar平昌での冬季五輪が終わった。

もちろん、冬季五輪にはサッカーはなく、「サッカーから学ぶ組織開発・人材開発」で取り上げるテーマとしては、まったくもって相応しくないことは承知している。しかし、私はどのようなスポーツを見ても、サッカーを軸に視点を定め、サッカーと比較してその違いを見出そうとしてしまうのだが、その観点から発見があったので、是非とも書き記しておきたいと思った。
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マイクロラーニング×OD(組織開発)の可能性

マイクロラーニングが注目を集めている

2018年1月、弊社PFCの社員が、アメリカ・サンノゼで3日間行われた「ATD Tech Knowledge」のカンファレンスに参加してきました。
そこで得た知見については別の機会に共有したいと思いますが、ATDがこうしてスピンオフで独立したカンファレンスをこうして開催するほど、人材育成業界ではラーニング・テクノロジーへの関心が高まっています。
とりわけ、「マイクロラーニング」が注目を集めており、私達も、その動向に特に焦点を絞って、情報収集を試みました。
昨年5月に行われた本家のATDでも、「マイクロラーニング」に関する個別セッションが目白押しでしたが、今回のATD Tech Knowledgeでもさらに輪をかけて「マイクロラーニング」の可能性を探る話題で持ち切りだったようです。
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サッカーから学ぶデザイン思考

matsu_seminar【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第69回:サッカーから学ぶデザイン思考 ~「ドリブルデザイナー」という職業の岡部将和さん

岡部将和さんという人をご存知だろうか。ここのところ、私は暇さえあれば彼のYouTubeの動画を見ている。
彼の職業は、おそらく、世界で一人なのではないだろうか、「ドリブルデザイナー」というものだ。
世界中から視聴者が訪れるらしく、彼が“デザイン”したサッカーのドリブルのテクニックを披露した動画の総再生回数は6000万回を超えるというからすさまじい。 続きを読む

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マイクロラーニング×OD(組織開発)の可能性

マイクロラーニングが注目を集めている

2018年1月、弊社PFCの社員が、アメリカ・サンノゼで3日間行われた「ATD Tech Knowledge」のカンファレンスに参加してきました。
そこで得た知見については別の機会に共有したいと思いますが、ATDがこうしてスピンオフで独立したカンファレンスをこうして開催するほど、人材育成業界ではラーニング・テクノロジーへの関心が高まっています。
とりわけ、「マイクロラーニング」が注目を集めており、私達も、その動向に特に焦点を絞って、情報収集を試みました。
昨年5月に行われた本家のATDでも、「マイクロラーニング」に関する個別セッションが目白押しでしたが、今回のATD Tech Knowledgeでもさらに輪をかけて「マイクロラーニング」の可能性を探る話題で持ち切りだったようです。
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日本サッカーと「リバース・イノベーション」(下)

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第68回:日本サッカーと「リバース・イノベーション」(下)~Jリーグがアジア各国をサポートしながら起こしているイノベーション~

matsu_seminar先月のブログでは、日本サッカーは実は「リバース・イノベーションの極めていい事例」ではないかと綴った。

リバース・イノベーションとは、これまでのイノベーションの常識を覆す考え方だ。通常イノベーションとは、最新の技術を用いて最新のモノを買える購買層に応えるために、先進国で生まれるものだと考えられてきた。途上国や新興国は、何年も経ってからそのおこぼれに預かるというもので、イノベーションとは縁遠いものだった。

しかし、途上国・新興国だからこそ先駆けてイノベーションを生める、そして、そこで生まれたイノベーションを富裕国や先進国が逆に輸入するという時代が来た。途上国・新興国だからこそイノベーションが生めるのはなぜか。富裕国・先進国がいまだ解決したことのない様々な問題に対応しなければならない状況にあり、富裕国・先進国が何十年前にも前に似たようなニーズに対処した際にはまだ利用できなかった最新技術を用いて対応できるからだ。旧態依然としたインフラなどの制約もなく、一から始めることができるので、かえって途上国・新興国の方が実は新たなイノベーションを生むのに有利なことも多いのだ。

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