カテゴリー別アーカイブ: サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗

ハリルホジッチ監督の解任劇に見た人事のコミュニケーションのタブー

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第72回:ハリルホジッチ監督の解任劇に見た人事のコミュニケーションのタブー~コミュニケーション不足を理由に監督を解任したが、日本サッカー協会こそがコミュニケーション不足ではないか~

matsu_seminarロシアでのW杯本番を2か月後に控え、ハリルホジッチ監督が突然解任された。
監督の解任の是非そのものは、確かな情報もないので、私には正直論ずることはできない。
ただ、日本サッカー協会会長による解任会見を聞いて、ものすごい違和感が残った。(来日したハリルホジッチ前監督の会見も聞いて、その違和感はますます強まった。) 続きを読む

上手くないのに本気で日本代表入りを目指すサッカー選手

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第71回:上手くないのに本気で日本代表入りを目指すサッカー選手~何が何でも諦めない「丸山龍也」選手から学ぶ、不可能を可能にするキャリア形成の極意~

matsu_seminar冬季オリンピックとパラリンピックが終わり、いよいよ今年の次の大きなイベントは、ロシアで開催されるサッカーのW杯となった。
W杯を3ヵ月後に控えた日本代表チームは、W杯を想定したここ最近の練習試合で苦戦していた。W杯メンバーへの選出が確実視されるほどに活躍できた選手は皆無だし、チームとしての完成度は極めて低いようだ。従って、誰が最終選考に残ってロシアW杯に行けるのかは、全く分からない状況だ。ハリルホジッチ監督も、まだまだW杯直前まで、選手達を競争させるつもりでいるようで、選手にとっては所属チームで結果を出し続けるしかない緊張感に包まれた日々が続く。 続きを読む

平昌五輪で理解できた、冬季スポーツとサッカーとの違い

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第70回:平昌五輪で理解できた、冬季スポーツとサッカーとの違い ~スピードスケート小平奈緒選手の“自分を見つめ直す”作業:「永遠に生きると思って学べ。明日死ぬと思って生きろ」~

matsu_seminar平昌での冬季五輪が終わった。

もちろん、冬季五輪にはサッカーはなく、「サッカーから学ぶ組織開発・人材開発」で取り上げるテーマとしては、まったくもって相応しくないことは承知している。しかし、私はどのようなスポーツを見ても、サッカーを軸に視点を定め、サッカーと比較してその違いを見出そうとしてしまうのだが、その観点から発見があったので、是非とも書き記しておきたいと思った。
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マイクロラーニング×OD(組織開発)の可能性

マイクロラーニングが注目を集めている

2018年1月、弊社PFCの社員が、アメリカ・サンノゼで3日間行われた「ATD Tech Knowledge」のカンファレンスに参加してきました。
そこで得た知見については別の機会に共有したいと思いますが、ATDがこうしてスピンオフで独立したカンファレンスをこうして開催するほど、人材育成業界ではラーニング・テクノロジーへの関心が高まっています。
とりわけ、「マイクロラーニング」が注目を集めており、私達も、その動向に特に焦点を絞って、情報収集を試みました。
昨年5月に行われた本家のATDでも、「マイクロラーニング」に関する個別セッションが目白押しでしたが、今回のATD Tech Knowledgeでもさらに輪をかけて「マイクロラーニング」の可能性を探る話題で持ち切りだったようです。
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サッカーから学ぶデザイン思考

matsu_seminar【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第69回:サッカーから学ぶデザイン思考 ~「ドリブルデザイナー」という職業の岡部将和さん

岡部将和さんという人をご存知だろうか。ここのところ、私は暇さえあれば彼のYouTubeの動画を見ている。
彼の職業は、おそらく、世界で一人なのではないだろうか、「ドリブルデザイナー」というものだ。
世界中から視聴者が訪れるらしく、彼が“デザイン”したサッカーのドリブルのテクニックを披露した動画の総再生回数は6000万回を超えるというからすさまじい。 続きを読む

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マイクロラーニング×OD(組織開発)の可能性

マイクロラーニングが注目を集めている

2018年1月、弊社PFCの社員が、アメリカ・サンノゼで3日間行われた「ATD Tech Knowledge」のカンファレンスに参加してきました。
そこで得た知見については別の機会に共有したいと思いますが、ATDがこうしてスピンオフで独立したカンファレンスをこうして開催するほど、人材育成業界ではラーニング・テクノロジーへの関心が高まっています。
とりわけ、「マイクロラーニング」が注目を集めており、私達も、その動向に特に焦点を絞って、情報収集を試みました。
昨年5月に行われた本家のATDでも、「マイクロラーニング」に関する個別セッションが目白押しでしたが、今回のATD Tech Knowledgeでもさらに輪をかけて「マイクロラーニング」の可能性を探る話題で持ち切りだったようです。
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日本サッカーと「リバース・イノベーション」(下)

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第68回:日本サッカーと「リバース・イノベーション」(下)~Jリーグがアジア各国をサポートしながら起こしているイノベーション~

matsu_seminar先月のブログでは、日本サッカーは実は「リバース・イノベーションの極めていい事例」ではないかと綴った。

リバース・イノベーションとは、これまでのイノベーションの常識を覆す考え方だ。通常イノベーションとは、最新の技術を用いて最新のモノを買える購買層に応えるために、先進国で生まれるものだと考えられてきた。途上国や新興国は、何年も経ってからそのおこぼれに預かるというもので、イノベーションとは縁遠いものだった。

しかし、途上国・新興国だからこそ先駆けてイノベーションを生める、そして、そこで生まれたイノベーションを富裕国や先進国が逆に輸入するという時代が来た。途上国・新興国だからこそイノベーションが生めるのはなぜか。富裕国・先進国がいまだ解決したことのない様々な問題に対応しなければならない状況にあり、富裕国・先進国が何十年前にも前に似たようなニーズに対処した際にはまだ利用できなかった最新技術を用いて対応できるからだ。旧態依然としたインフラなどの制約もなく、一から始めることができるので、かえって途上国・新興国の方が実は新たなイノベーションを生むのに有利なことも多いのだ。

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日本サッカーと「リバース・イノベーション」

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第67回:日本サッカーと「リバース・イノベーション」~途上国・新興国でこそ、世界に通用するイノベーションが生まれる~

matsu_seminarご存知のように、サッカー日本代表は先日、来年ロシアで開催されるW杯出場を決めた。その直後、懇意にしている出版編集者から、「前回のW杯のときに出版したように、今回もW杯に向けてまた本を書いてみないか」というお誘いを受けた。日本代表がW杯を決めて安堵の気持ちも束の間、4年前の出版に向けての徹夜続きの大変な日々が蘇って、躊躇が先に立った。
しかし、大変ありがたいことなので、本当に出版まで漕ぎつけることができるかどうかは別にして、そこで一つ、試しに原稿の一部を書いてみようと思った。今回のW杯に向けて私が本を書くなら、タイトルは「日本サッカーから学ぶグローバル組織開発・人材開発(仮題)」が有力候補だ。グローバルを舞台に戦う日本企業をいかにして強くするかをテーマに、世界と戦う日本サッカーを題材にして多くのヒントや示唆を届けたいという気持ちだ。
今回は、いま、グローバル企業に欠かせない「リバース・イノベーション」を取り上げたい。 続きを読む

W杯出場を決めた日本代表ハリルホジッチ監督、試合前に読書する監督の哲学

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第66回:W杯出場を決めた日本代表ハリルホジッチ監督、試合前に読書する監督の哲学~“デュエル”(個の決闘)に勝ってはじめてチームに貢献できる~

matsu_seminar2017年8月31日、サッカー日本代表は、6回連続となるW杯出場を決めた。しかも、これまでW杯予選では7回戦って一度も勝ったことのないオーストラリアを相手に、2-0で完勝した素晴らしい試合運びで、感激もひとしおだった。ここで負ければ、来週アウェイに移動してサウジアラビアとの砂漠での決戦となり、結果次第ではW杯出場を逃す可能性も出てくるという状況だったので、私も緊張から一気に解き放たれて、この原稿を書いている。 続きを読む

本田圭祐選手に見るアドラー心理学

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第65回:本田圭祐選手に見るアドラー心理学~メキシコで新たな挑戦を始める本田圭佑選手が実践してきた“嫌われる勇気”~

matsu_seminarこの度、本田圭佑選手が、イタリアのリーグからメキシコのリーグに移籍した。新天地を開拓し、また新たな挑戦を始める。
かねてより、本田圭祐選手の言動を見聞きしていて、「アドラー心理学」の実践者のように感じていた。組織開発や人材開発に携わる皆さんであればもちろん御存知だろうが、ユング、フロイトと並ぶ、心理学の巨匠アドラーが唱えた心理学は、少し前に大変なブームになった。アドラー心理学を紐解いた本「嫌われる勇気」は、100万部を超える大ヒットになったという。本田圭祐選手がアドラー心理学にどの程度精通しているか知る由もないが、私なりの理解で、アドラー心理学に照らして、彼のような一流選手の態度を確認し、この機会に我々も学んでおきたいと考えた。 続きを読む