カテゴリー別アーカイブ: サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗

日本サッカーと「リバース・イノベーション」

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第67回:日本サッカーと「リバース・イノベーション」~途上国・新興国でこそ、世界に通用するイノベーションが生まれる~

matsu_seminarご存知のように、サッカー日本代表は先日、来年ロシアで開催されるW杯出場を決めた。その直後、懇意にしている出版編集者から、「前回のW杯のときに出版したように、今回もW杯に向けてまた本を書いてみないか」というお誘いを受けた。日本代表がW杯を決めて安堵の気持ちも束の間、4年前の出版に向けての徹夜続きの大変な日々が蘇って、躊躇が先に立った。
しかし、大変ありがたいことなので、本当に出版まで漕ぎつけることができるかどうかは別にして、そこで一つ、試しに原稿の一部を書いてみようと思った。今回のW杯に向けて私が本を書くなら、タイトルは「日本サッカーから学ぶグローバル組織開発・人材開発(仮題)」が有力候補だ。グローバルを舞台に戦う日本企業をいかにして強くするかをテーマに、世界と戦う日本サッカーを題材にして多くのヒントや示唆を届けたいという気持ちだ。
今回は、いま、グローバル企業に欠かせない「リバース・イノベーション」を取り上げたい。 続きを読む

W杯出場を決めた日本代表ハリルホジッチ監督、試合前に読書する監督の哲学

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第66回:W杯出場を決めた日本代表ハリルホジッチ監督、試合前に読書する監督の哲学~“デュエル”(個の決闘)に勝ってはじめてチームに貢献できる~

matsu_seminar2017年8月31日、サッカー日本代表は、6回連続となるW杯出場を決めた。しかも、これまでW杯予選では7回戦って一度も勝ったことのないオーストラリアを相手に、2-0で完勝した素晴らしい試合運びで、感激もひとしおだった。ここで負ければ、来週アウェイに移動してサウジアラビアとの砂漠での決戦となり、結果次第ではW杯出場を逃す可能性も出てくるという状況だったので、私も緊張から一気に解き放たれて、この原稿を書いている。 続きを読む

本田圭祐選手に見るアドラー心理学

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第65回:本田圭祐選手に見るアドラー心理学~メキシコで新たな挑戦を始める本田圭佑選手が実践してきた“嫌われる勇気”~

matsu_seminarこの度、本田圭佑選手が、イタリアのリーグからメキシコのリーグに移籍した。新天地を開拓し、また新たな挑戦を始める。
かねてより、本田圭祐選手の言動を見聞きしていて、「アドラー心理学」の実践者のように感じていた。組織開発や人材開発に携わる皆さんであればもちろん御存知だろうが、ユング、フロイトと並ぶ、心理学の巨匠アドラーが唱えた心理学は、少し前に大変なブームになった。アドラー心理学を紐解いた本「嫌われる勇気」は、100万部を超える大ヒットになったという。本田圭祐選手がアドラー心理学にどの程度精通しているか知る由もないが、私なりの理解で、アドラー心理学に照らして、彼のような一流選手の態度を確認し、この機会に我々も学んでおきたいと考えた。 続きを読む

藤井聡太四段の活躍から妄想した、サッカーへのAI(人工知能)の導入(松村卓朗)

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第64回:藤井聡太四段の活躍から妄想した、サッカーへのAI(人工知能)の導入~AIが導き出す“最適解”の凄さと限界~

matsu_seminarサッカーの話ではなく将棋の話から始めるが、突如現れた14歳の将棋の天才が、将棋界にとどまらず、世間の話題を一手に集めている。残念ながら昨日、30連勝がかかっていた対局には敗れてしまったが、藤井聡太四段の今後の活躍には、彼が作った前人未踏のデビュー以来29連勝という大記録を引き合いに出すまでもなく、何ら色あせることなくますます多くの人が大いに期待を寄せている。 続きを読む

Bリーグ(バスケットボール)を見て、あらためて感じとったサッカーの本質(松村卓朗)

matsu_seminar【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】第63回:Bリーグ(バスケットボール)を見て、あらためて感じとったサッカーの本質~バスケットにはなくて、サッカーにあるものとは~

先日、Bリーグのチャンピオンシップが行われていて、私も準決勝から決勝のカードをテレビ観戦した。Bリーグとは、今年から始まった、国内のバスケットボールのリーグだ。これまでバスケットを観戦することはほとんどなかったが、バスケットならではの、息もつかせないようなスピーディな展開や、200㎝を超える選手たちのダイナミックなプレイ、ものすごく遠くからスポッとスリーポイントゴールを決める正確無比なシュートなど、魅きつけられるシーンの連続で、見ていて本当に楽しかった。 続きを読む

「奇跡のレッスン」が伝える自主性の育て方(松村卓朗)

matsu_seminar【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】
第62回:「奇跡のレッスン」が伝える自主性の育て方
~フットサル日本代表のミゲル監督による小学生のやる気と能力を引き出す“いいね”~

ゴールデンウィーク中、NHKBSで数年前に放送された『奇跡のレッスン「世界の最強コーチと子どもたち」-フットサル日本代表監督との1週間』の再放送があったので見た。
あるクライアントから、「人材開発に関わる人必見の、永久保存版の“神”回ですよ」と勧められていた番組だった。 続きを読む

50歳代初のプロサッカー選手であるカズ(三浦知良)選手が示す未来の社会(松村卓朗)

【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】
matsu_seminar第61回:50歳代初のプロサッカー選手であるカズ(三浦知良)選手が示す未来の社会~還暦で現役を目指すことは今は特別でも、30年後の社会では珍しくないかも?~

春に始まったJリーグでは、カズ(三浦知良)選手が50歳の大台の誕生日を迎え、Jリーグ初の50歳代のプロサッカー選手となった。
しかも、先日の試合ではゴールまで決め、「選手として50歳を迎えられたことは本当に幸せです。たくさんの観客に囲まれて、スタジアムに入ったら、試合前だったけれど泣きそうだった。あらためて60歳、“還暦”まで戦いたいと思いました。」と明言している。 続きを読む

「みんなちがって、みんないい」ユニファイドサッカー(松村卓朗)

matsu_seminar【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】
第60回:健常者と障がい者が一緒にプレーする“ユニファイド”サッカー
~「みんなちがって、みんないい」第1回ユニファイドサッカー大会が開催された~

昨年末、ユニファイドサッカーの第1回大会が開かれたというニュースを耳にした。
あらゆるサッカーの情報に目を光らせているつもりの私でさえ、“ユニファイド”サッカーを知らなかった。
サッカーの世界には、フルコート(11人制)、フットサル(5人制)、ソサイチ(7人制)など、たくさんの種類のサッカーが存在していて、私自身も週末には様々なカテゴリーの形態のサッカーを楽しんでいる。障がい者サッカーにも、既に、たくさんのカテゴリーが存在する。ブラインド(視覚障碍者5人制)サッカー、アンプティ(上肢下肢切断障がい者)サッカー、電動車椅子サッカー、脳性麻痺7人制サッカー、など。 続きを読む

故平尾誠二が語った「イメージメント」(松村卓朗)

matsu_seminar【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発:松村卓朗】
第59回:故平尾誠二が語った「イメージメント」
~平尾誠二氏を偲び、名著「イメージとマネージ」を読み返す~

10月20日、ミスター・ラグビーとまで呼ばれていた平尾誠二氏が53歳の若さで亡くなった。本当に驚いたし、とても悲しかった。卓越したプレーと端正な顔立ちから人気は絶大だったが、ラグビー界を超えた人物だった。実際彼はサッカー協会の理事も務めていたことがある。私自身も、彼の本は随分と読んで、競技は違えどもサッカーにも、そしてチーム作りやリーダーシップにも、彼の考えを大いに参考にしたものだ。 続きを読む

ウイーク・タイズ(弱い絆)による地域活性を目指すFC今治(松村卓朗)

matsu_seminar【サッカーから学ぶ組織開発・人材開発(松村卓朗)】
第58回:ウイーク・タイズ(弱い絆)による地域活性を目指すFC今治
~ストロング・タイズ(強い絆)よりも、まれにしか顔を合わさない人々とのつながりが地域に希望をもたらす~

「希望学」という本がある。著者の東京大学の玄田有史教授は、社会科学研究所が実施したフィールドワーク等を実施したプロジェクト結果を通じて、「日本人の希望に、『ウイーク・タイズ(弱い絆)』が現在では重要性を高めている」と結論づけている。
家族や職場という「ストロング・タイズ(強い絆)」が機能しなくなってきたわが国で、それほど親しくない人たちとの「ウィーク・タイズ」(弱い絆)のほうが、個人が希望を持ったり組織を活性化をする上では大事だということだ。 続きを読む