グローバル組織開発ハンドブックより~「チーム」と「グループ」の違いを知っていますか?

あなたのチームは機能不全に陥っていませんか?

チームビルディングと称して職場のチームの一体感を高める活動を取り入れる企業が目に見えて増えた。チームとして機能していないことに問題意識を抱く人が増えたということでもあろう。

あなたの属する「チーム」は期待する成果を生んでいるだろうか。もしそうでない場合には、目の前に横たわる具体的な問題や解決策の検討からいったん離れて、自分と協働する人たちの集合体であるチームそのものの状態にも目を向けてみてほしい。以下にリストアップした「チームの機能不全チェック」の項目に、当てはまる状態はないだろうか。

2、3個でも当てはまるものがあるようだと、あなたのチームは、チームとしての力を十分に出し切れていないはずだ。つまり、「機能不全」に陥っている状況だ。

 

「チーム」と「グループ」は異なる

ここで、そもそもチームとは何かを確認しておきたい。
我々は、チームという言葉とグループという言葉は区別して使うことを意識すべきだと考えている。

グループとは人が単に集まった状態を指し、その成果は1人ひとりの貢献を足し上げたもの。それ以上でも以下でもない。いわば、足し算だ。
これに対し、メンバーの相乗効果で付加的な成果を生み出している状態がチームだ。『「高業績チーム」の知恵─企業を革新する自己実現型組織』(ダイヤモンド社、1994年)などの著書があるジョン・カッツェンバック氏の定義によれば、チームとは

「ある特定の目的のために多様な人材が集まり、協働を通じて、相乗効果を生み出す少人数の集合体」

とされている。集まった人たちが相乗効果をもたらせば、チームの成果はメンバー1人ひとりの貢献を足したものより、通常は大きくなるはずだ。しかし、掛け算だから、逆に相乗効果が発揮できなかった場合には、チームとしての成果が各人の貢献の総和よりも小さくなることもあり得る。

たとえば野球のチームを見ても、四番打者クラスの選手が集まったチームが常勝するとは限らない。それぞれの選手の打率は高いのに、打線のつながりが悪く得点につながらないことがある。一方で長打力のある選手は少なくても、ここぞというところで得点できるチームもある。打撃力のある選手、足が速い選手、犠打が得意な選手などがうまく連携できるチームは相乗効果が発揮できているわけだ。
チームは最初から存在するわけではない。個人の集合体であるグループから、相乗効果を生み出すチームという状態になるのだ。

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