グローバル組織開発ハンドブックより~外国人社員の不満の声は?

海外現地から聞こえてくる不満の声

日本企業の海外現地社員からよく聞かされる声に、こんなものがある。
「同じ肩書でも、日本社員と現地社員では扱いが違う」
「方向性や目標が明確に伝わってこない」
「本社から来る情報が曖昧でわかりづらい」
「どうしたら自身の貢献が認められるのか、聞いても教えてくれない」
「業績評価基準が不明確で、きちんとした評価もしてもらえない」
「駐在員が3、4年ごとにコロコロ代わり、本社の伝達係のような存在で、実際の現地ビジネスに貢献しているとはいい難い」
「本社から、英語力もマネジメント経験も浅い人材が現地マネジャーとして派遣されるとモチベーションが下がってしまう」

組織開発が欠かせない

健全な組織では、社員が活き活きと前向きな気持ちで仕事に取り組み、活発で率直な議論が職場のあちこちで繰り広げられ、階層や部署を超えて互いに支え合うことができる。それぞれの努力が噛み合い、相乗効果を生むことでさらに組織は強固になる。健全さは、組織の強固さを維持するために欠かせない要素である。

しかし、残念ながら、海外進出してから長い日本企業であっても、グローバルな環境では、健全さや強固さに欠ける組織の姿が浮かび上がってくる。日本企業に勤める外国人社員の多くは、フラストレーションを感じ、上記のような声を上げているのだ。

そのほとんどは、現状に対する認識やゴールに関する認識に差異があったり、本社と現地法人の間の情報が断絶されていたりといった、組織運営上生じるギャップが原因となっているようだ。

こうした状況を打開するためには、グローバル人材育成のみならず、「グローバル組織開発」の取り組みが必要だ。

組織開発された組織とは?

組織開発された組織とは、

「優れたリーダーシップにより統率され、効果的なチームワークにより支えられ、多様な(ダイバーシティ)メンバーが、価値観(バリューズ)を共有しながら一体となって、変革(チェンジ)を推進し、継続的に成功する組織」

と私たちは定義している。

そしてグローバル組織開発には、この定義から導かれる「5つの視点」が必
要だ。すなわち「チーム」「ダイバーシティ」「バリューズ」「チェ
ンジ」「リーダーシップ」の5つである。

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