グローバルに組織開発された組織とは

“組織のグローバル化”とはいかなるものか?
組織のグローバル化とは、企業の国際化の発展段階に合わせて、たとえば、第3段階で組織運営の現地化を進めることや、第4段階で組織のグローバル最適を追求することにほかならない。それは当然のことながら、単にグローバルな組織図をつくるとか、グローバルに制度整備をするとか、あるいは海外でのビジネス経験を豊富に有しているトップが組織を運営する、などということではない。必要なのは、「グローバル組織開発」の取り組みである。グローバル組織開発とは、つまり「グローバルなコンテクストで、健全かつ強固な組織づくりを行う」ということだ。

健全な組織では、社員が活き活きと前向きな気持ちで仕事に取り組み、活発で率直な議論が職場のあちこちで繰り広げられ、階層や部署を超えて互いに支え合うことができる。それぞれの努力が噛み合い、相乗効果を生むことでさらに組織は強固になる。健全さは、組織の強固さを維持するために欠かせない要素である。残念ながら、海外進出してから長い日本企業であっても、グローバルな環境では、健全さや強固さに欠ける組織の姿が浮かび上がってくる。それは日本企業の海外現地社員からよく聞かされる組織に対する不満の声を見ても明らかだろう。

「同じ肩書でも、日本社員と現地社員では扱いが違う」
「方向性や目標が明確に伝わってこない」
「本社から来る情報が曖昧でわかりづらい」
「どうしたら自身の貢献が認められるのか、聞いても教えてくれない」
「業績評価基準が不明確で、きちんとした評価もしてもらえない」
「駐在員が3、4年ごとにコロコロ代わり、本社の伝達係のような存在で、実際の現地ビジネスに貢献しているとはいい難い」
「本社から、英語力もマネジメント経験も浅い人材が現地マネジャーとして派遣されるとモチベーションが下がってしまう」

日本企業に勤める外国人社員の多くは、フラストレーションを感じている。
そのほとんどが、現状に対する認識やゴールに関する認識に差異があったり、本社と現地法人の間の情報が断絶されていたりといった、組織運営上生じるギャップが原因となっているようだ。

組織開発された組織とは、「優れたリーダーシップにより統率され、効果的なチームワークにより支えられ、多様な(ダイバーシティ)メンバーが、価値観(バリューズ)を共有しながら一体となって、変革(チェンジ)を推進し、継続的に成功する組織」である。

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