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サクセッション・プラン(後継者育成計画)
■■■ サクセッション・プランとは ■■■
サクセッション・プラン(succession plan)とは、後継者育成計画のことである。会社経営に於いては、経営戦略に必要な重要ポジションとその人材スペックを明確にすることから始まり、その人材スペックの潜在能力を持つ候補者に対し、必要となる業務経験やトレーニングを積ませて長期的な計画のもとで育成することを指す。 日本企業では、人事部が行うような次世代幹部候補向け研修がこれにあたると捉えられがちであるが、それは、サクセッション・プラン遂行の1つの策にしか過ぎない。そもそも後継者の発掘と育成は、人事部ではなく現任者が主たる責任を持って、上述のような総合的な取組を行うべきものである。
一方、欧米企業では、幹部が、自分の後任にふさわしいと考える部下の名前をリストアップすることがサクセッション・プランだとする傾向がみられるが、これも十分ではない。

■■■ サクセッション・プランのプロセス ■■■
サクセッション・プランのプロセス、すなわちサクセッションプランニングのためには、次のようなステップを踏むことが標準的である。
1. 経営戦略の明確化 
2. 経営戦略実行に必要となる重要ポジションの特定
3. 上記の各ポジションに求められる人材のスペックの明確化(経験、知識、スキル、行動特性など) 
4. 上記の各ポジションに対する候補者の選出 
5. 候補者を人材スペックと照らし合わせ、育成計画を作成 
6. 育成計画(OJT、プロジェクトへの登用、ローテーション、研修、メンタリングなど)の実行とモニタリング
また、2から5のステップは、人事部がファシリテーターとなり、経営陣や各部署の責任者などによって構成される人事委員会のような場で議論・検討する。

■■■ サクセッション・プランのツール「9ボックス」 ■■■
「9ボックス」は、候補者を洗い出すのに有効なツールである。マトリックス図を作り、縦と横を3つずつに分けることで、9つの箱に候補者を振り分けていく。「9ボックス」は、ゼネラル・エレクトリック社では「9ブロック」とも呼ばれ、業績とバリュー発揮度で人材をアセスメントすることで広く知られているが、一般的には、現在の貢献度(達成した業績など)と将来の可能性(コンピテンシーや潜在力など)の組み合わせでマトリックスを作ることが多い。



■■■ サクセッション・プランのメリット ■■■
サクセッション・プランのサイクルを継続的にまわすことは相当の労力が必要であるが、次のようなメリットが期待できる。
将来を見据えた経営と事業のために必要な人材育成を促進する  
有望な人材を早期に見出し、育成のための投資をすることで、人材の流出を防げる
内部から人事を登用するほうが、外部から採用するよりコストやリスクが低い
マネジャーが自分のポジションを失うことを恐れ、積極的に部下を育てようとしなくなるといった、諸外国で見られるようなケースを防げる
人材の登用と育成が「見える化」され、透明性が高まる
マネジャーが優秀なメンバーを自部署に囲い込むことを防ぎ、全体最適の人材配置が行われやすくなる
各候補者に対して個別の育成計画を行うことで、育成効果が高まる



株式会社ピープルフォーカス・コンサルティング



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