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組織開発の系譜

株式会社ピープルフォーカス・コンサルティング
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■■■ 組織開発の起源とTグループ ■■■
社会心理学の学者であったクルト・レヴィン(Kurt Lewin)が、マサチューセッツ工科大学で1940年代に行っていたTグループまたはラボラトリー・トレーニングが組織開発分野の発祥であると考えられている。 レヴィンは、人間関係を向上させグループが機能できるようになるには、講義を受けたりするよりも、「いま、ここ」の場で起きている生のグループ体験から得た気づきから学ぶ体験学習のほうがはるかに有効だと考え、Tグループという方法論を生み出した。
平均的なTグループでは、10名前後が1グループとなり、ファシリテーターからは何の指針も与えられず、「いまここで起こっていること」についてただ意見や感情を出すように言われる。最初は、参加者は戸惑うが、自発的に自己紹介を始めたりして、徐々に話し合いが始まる。すると、その場を観察しているファシリテーターからは「うわべだけで話している」「自分のことだけで他者に関心がいっていない」等の率直なフィードバックが与えれる。参加者もそれにつられて率直な意見を述べるようになり、場は緊張感、エネルギーに満ちたものに変化していく。次第に、皆が自己開示をしていき、全員が心を開いた状態になった時に、本来の自分ということに気づきを得るとともに、参加者間の信頼を深めていく。
こうしたレヴィンの考えと手法は、彼の没後、ミシガン大学に受け継がれ、やがて米国では多くの大学やコンサルティング会社に広まっていった。日本でもTグループは1970年代ごろまで人気を博したが、心理操作を目的とした自己啓発セミナーが出てきたことで、Tグループそして組織開発への熱は一気に冷めてしまった。

■■■ 個人から組織へ焦点がシフト ■■■
初期のTグループでは、参加者は、知らない人同士であり、いわゆる今日でいうところの異業種交流的な場であった。そのような場では、そのときは大きな気づきが得られたとしても、参加者が自分の所属している組織やコミュニティに戻ると、また元に戻ってしまい、行動変容は起きないという弊害が見られた。本来、組織開発は組織の生産性向上を目的とするものであるべきなので、同一組織内の組織構成員を集めて行うべきという考え方にシフトしていった。そして、ある組織内でのグループのありかた、グループとグループ、あるいは組織の中のグループや個人、はたまた組織の変化、といったことに焦点が当てられるようになった。これが今でいう、企業内研修、チームビルディング、企業文化(組織風土)、組織改革といった分野を形成していく。
また、1960年代の終わり頃から、組織が環境に適合することを提唱したコンティンジェンシー理論が組織開発に影響を与えるようになり、人間関係の健全性よりも、組織の環境変化対応に重きが置かれるようになった。

■■■ 組織開発の発展と発散 ■■■
組織の環境変化適合という大きな命題のもと、様々な手法が生まれたものの、どこまでを組織開発というのか、その境界線は曖昧となってきた。たとえば、日本企業が70年代に盛んに行っていたTQCやTQM活動も、組織開発の一つと考える学者は多いが、実践者は特にそのような認識を持ってはいなかったであろう。また、90年代には欧米企業を中心にチェンジマネジメントが流行り、これも組織開発の範疇だとする人もいるが、そのころのチェンジマネジメントとは、競争力を失った企業のダウンサイジングすなわちリストラであり、これが組織開発であるとは、はなはだ考えにくい。
そのような混迷期を経て、1991年にピーター・センゲ氏が発表した「学習する組織」は、その後の組織開発の流れを決定づけたといえよう。「学習する組織」の基本的な考え方は、「構成員の自律性と協調性を元に、組織が環境変化に対応すべく、思考や行動パターンを変えていく」ということだ。センゲの言葉によれば、「人々が強い意欲を持ち、コミュニケーションの方法を学びながらシステマティックなアプローチによって共通のビジョンの実現を目指すチーム組織」が学習する組織である。

■■■ 近年の傾向とPFCによる組織開発 ■■■
2000年以降、組織開発は2つのアプローチに大別できる。1つは「診断的組織開発」であり、従来型のモデルである。各種調査により、組織を診断し、問題を特定し、解決のための介入を行うという方法だ。もう一つは、ポストモダン、対話型、参加型、ホールシステムアプローチ、ポジティブアプローチなどといった表現で特徴づけられるアプローチである。
(株)ピープルフォーカス・コンサルティング(PFC)では、後者の手法を主に取り入れつつ、独自の診断や研修、エグゼクティブコーチングなども併用している。また、PFCは組織開発の為に必要な5つの要素として「リーダーシップ」「チーム」「チェンジ」「バリューズ」「ダイバーシティ」を提唱している。
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